1965年、水俣病が社会問題化する中で、熊本で創刊された地域文化誌『熊本風土記』。創刊60周年を記念し、その貴重な記録が復刻されます。当時の若者たちが「状況に挑む」という気概で創り上げたこの雑誌は、文芸だけでなく、多様な企画を通して文化運動の新たな可能性を模索しました。本復刻版には、石牟礼道子氏の『苦海浄土』初稿も収録されており、激動の時代を生きた人々の息遣いを感じられる一冊です。
熊本風土記 復刻版の基本情報
| 書名 | 熊本風土記 復刻版 |
|---|---|
| 著者 | 米本 浩二 |
| 出版社 | 琥珀書房 |
| 発売日 | 2025年07月15日頃 |
| ISBN | 9784911589007 |
| ジャンル | 人文・思想・社会 |
| 価格 | 24,200円(税込) |
熊本風土記 復刻版はどんな本?
『熊本風土記 復刻版』は、1965年から1966年にかけて全12号が刊行された伝説的な地域文化誌の復刻版です。水俣病が社会問題として大きく取り上げられていた時代背景の中、谷川雁を中心とする「新文化集団」の若者たちが、渡辺京二氏の編集方針のもと創刊しました。文芸作品のみならず、「庶民列伝」「地方の眼」「共和国」といった多様な企画を通して、当時の文化運動の熱気と可能性を探求した記録が収められています。本書には、『苦海浄土 わが水俣病』の初稿である「海と空のあいだに」が創刊号を飾ったほか、水俣の「記録文学研究会」が刊行した『現代の記録』創刊号、新文化集団が編集を担当した『思想の科学』1962年12月号、そして貴重な写真資料も添えられています。
熊本風土記 復刻版の内容と読みどころ
特徴1:『苦海浄土』初稿「海と空のあいだに」を収録
石牟礼道子氏の代表作の源流に触れることができます。
特徴2:当時の文化運動の記録
渡辺京二氏の編集方針のもと、多様な企画を通して文化運動の可能性を模索した貴重な記録です。
特徴3:水俣病問題と深く関わる資料
水俣病が社会問題化する中で生まれた雑誌であり、当時の社会状況を反映した内容が含まれています。
この本がおすすめの人
この書籍は、石牟礼道子氏や渡辺京二氏のファン、水俣病問題に関心のある方、1960年代の日本の文化運動や地域文化誌に興味がある方におすすめです。また、当時の社会状況や人々の思想を知りたい方、記録文学や雑誌史の研究者にとっても貴重な資料となるでしょう。
熊本風土記 復刻版の評判・口コミ
『熊本風土記 復刻版』は、伝説的な地域文化誌の復刻として注目されています。特に、『苦海浄土』の初稿が収録されている点や、石牟礼道子氏、渡辺京二氏といった著名な人物が関わった当時の文化運動の記録として高く評価されています。水俣病問題との関連性や、当時の社会状況を映し出す資料としての価値も指摘されており、学術的な関心も集めています。
熊本風土記 復刻版の著者情報
米本浩二氏は、1961年徳島県生まれのノンフィクション作家です。毎日新聞記者を経て著述業に転じ、石牟礼道子資料保存会研究員も務めています。著書に『評伝 石牟礼道子――渚に立つひと』(読売文学賞評論・伝記賞受賞)、『魂の邂逅 石牟礼道子と渡辺京二』、『実録・苦海浄土』などがあり、石牟礼道子氏や渡辺京二氏に関する著作を多く手がけています。本書では、解題を担当しています。
熊本風土記 復刻版の出版社情報
琥珀書房は、京都市に拠点を置く学術出版社です。「20世紀の資料(経験)を21世紀に」をコンセプトに、近現代の貴重な資料や、20世紀の日本や東アジアに関わる人文書籍を刊行しています。数百万年かけて樹脂が琥珀になるように、長い年月を超えて深く輝くような本を届けたいという願いが込められています。学術資料や近現代史・文芸資料などを中心に、現代にも光を放つ人文学研究を追求しています。
熊本風土記 復刻版を購入する前に確認したい情報
発売日は2025年07月15日頃、ISBNは9784911589007です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
熊本風土記 復刻版の書評まとめ
『熊本風土記 復刻版』は、水俣病問題という社会的なテーマと、それを文学や文化運動として捉えようとした人々の営みを記録した貴重な資料です。石牟礼道子氏や渡辺京二氏のファンはもちろん、当時の日本の社会や文化に関心のある読者にとって、深く読み応えのある一冊となるでしょう。


