【書評】ツミデミック|一穂ミチ|光文社

本ページはプロモーションが含まれています
ツミデミック 9784334110673 光文社 パッケージ画像

第171回直木賞を受賞した一穂ミチさんの短編集『ツミデミック』が、待望の文庫化となりました。 本作は、コロナ禍という未曾有の時代を背景に、人々の心に生まれた「罪」や「歪み」を鮮やかに切り取った作品集です。 現代社会が抱える不安や閉塞感の中で、人間がどのように変化し、どのような感情を抱くのかを深く問いかける一冊として、多くの読者から注目を集めています。

ツミデミックの基本情報

書名 ツミデミック
著者 一穂ミチ
出版社 光文社
発売日 2026年07月08日
ISBN 9784334110673
シリーズ 光文社文庫
ジャンル 文庫
価格 924円(税込)
楽天ブックス評価 ★4.0(50件)

ツミデミックはどんな本?

『ツミデミック』は、コロナ禍を生きる人々の「刹那の“罪”」をテーマにした短編集です。 大学を中退し客引きのバイトをする優斗のもとに、中学時代に死んだはずの同級生を名乗る女が現れる「違う羽の鳥」や、小一の息子が旧一万円札を持って帰ってきたことから、元調理師の恭一が老人を訪ねる「特別縁故者」など、日常に潜む不穏な出来事や人間の心の機微を描いた物語が収録されています。 文庫版には、単行本未収録の書き下ろし掌編「わたしの春」も追加されており、より深く作品世界を堪能できます。 パンデミックがもたらした閉塞感や不安が、登場人物たちの行動や感情にどう影響したのかを多角的に描いています。

ツミデミックの内容と読みどころ

特徴1

第171回直木賞受賞作であり、コロナ禍という現代社会の特異な状況を背景に、人間の内面に潜む「罪」や「弱さ」を鋭く描いた短編集です。

特徴2

「違う羽の鳥」や「特別縁故者」など、日常に潜む不穏な出来事や、登場人物たちの心の揺れ動きを鮮やかに描いた物語が収録されており、読者の心を深く揺さぶります。

特徴3

文庫化にあたり、書き下ろし掌編「わたしの春」が新たに収録され、単行本を読んだ人も新たな物語を楽しめる構成となっています。

この本がおすすめの人

現代社会の抱える問題や人間の心の機微に興味がある方、特にコロナ禍という経験を通して自身の内面を見つめ直したい方に深く響くでしょう。短編小説が好きで、読み応えのある作品を求めている方や、一穂ミチさんの繊細な筆致と予測不能なストーリー展開を楽しみたい方にもおすすめです。また、直木賞受賞作ということもあり、文学賞の話題作を読みたい方にも適しています。

ツミデミックの評判・口コミ

★★★★ 4.0 (50レビュー)

読書レビューサイトでは、コロナ禍を背景にした短編集として、「異常事態ならではの閉塞感、不安やストレスが生み出す人間の弱さや危うさが印象的だった」という評価が多く見られます。 「パンデミックと罪を掛け合わせた造語のタイトルが秀逸」との声もあり、犯罪だけでなく罪悪感や人生が狂った人々という意味にも取れる点が興味深いとされています。 また、流れるような美しい文章や、さまざまな味わいが楽しめる短編集としての構成も高く評価されており、特に「特別縁故者」や文庫書き下ろしの「わたしの春」を気に入る読者もいるようです。

ツミデミックの著者情報

一穂ミチは、大阪府出身の小説家です。2007年に「雪よ林檎の香のごとく」でデビューしました。 BL(ボーイズラブ)小説家としても活躍し、代表作に『イエスかノーか半分か』があります。 一般小説では、2021年刊行の『スモールワールズ』で第9回静岡書店大賞、第43回吉川英治文学新人賞を受賞し、注目を集めました。 そして、2024年には『光のとこにいてね』で第30回島清恋愛文学賞を、さらに『ツミデミック』で第171回直木三十五賞を受賞し、その実力を広く知らしめました。 関西大学社会学部を卒業しており、会社員として働きながら執筆活動を続けています。

ツミデミックの出版社情報

光文社は1945年(昭和20年)に創業した、東京都文京区に本社を置く総合出版社です。 講談社を中心とする音羽グループに属し、雑誌・書籍の出版を主な事業としています。 特に女性誌『JJ』『CLASSY.』『VERY』や週刊誌『FLASH』などの雑誌分野、また小説や新書にも強みを持っています。 1984年8月には「光文社文庫」を創刊し、エンターテインメント系の作品を中心に文庫化を手掛けてきました。 本書『ツミデミック』の文庫化は、同社の文庫レーベルにおける重要な一冊です。

ツミデミックを購入する前に確認したい情報

発売日は2026年07月08日、ISBNは9784334110673です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

ツミデミックの書評まとめ

一穂ミチさんの直木賞受賞作『ツミデミック』は、コロナ禍という現代の経験を深く掘り下げた短編集です。日常に潜む人間の弱さや葛藤、そして「罪」というテーマが、著者の繊細かつ力強い筆致で描かれています。文庫版には書き下ろしも収録されており、単行本を読んだ方も新たな発見があるでしょう。現代社会の抱える問題や人間の心理に興味がある方、また、一穂ミチさんの文学世界に触れてみたい方にとって、読み応えのある一冊となるはずです。

タイトルとURLをコピーしました