【書評】逢はなくもあやし|坂東眞砂子|集英社

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逢はなくもあやし 9784087467369 集英社 パッケージ画像

坂東眞砂子氏による長編小説『逢はなくもあやし』は、現代を生きる女性が過去の恋人の故郷を訪ねることから始まる、時を超えた愛の物語です。著者は、土俗的な感性や「死」と「性」をテーマにした作品で知られ、直木賞作家としても名高い坂東氏。本作は、持統天皇の逸話も交えながら、「待つ」ことの意味を問いかけます。集英社から刊行された本作は、2011年に発表され、後に映画化もされた『朱花(はねづ)の月』の原案ともなっています。

逢はなくもあやしの基本情報

書名 逢はなくもあやし
著者 坂東眞砂子
出版社 集英社
発売日 2011年08月
ISBN 9784087467369
シリーズ 集英社文庫
ジャンル 文庫
価格 471円(税込)
楽天ブックス評価 ★3.5(8件)

逢はなくもあやしはどんな本?

『逢はなくもあやし』は、現代のOLである香乃が、突然姿を消した恋人を追って彼の故郷である奈良・橿原を訪れるところから始まります。そこで彼女は、恋人が既に亡くなっていたという衝撃の事実を知らされます。「すぐ戻るから待ってろよ」という言葉を残したまま連絡が途絶えた恋人の死。時が止まったかのような町で、香乃は答えを探し求めます。その過程で、考古学者から、亡き夫の復活をひたすら待ち続けたという女帝・持統天皇の物語を聞かされることに。この物語は、現代の「待つ」女性と、古代の女帝の「待つ」姿を重ね合わせながら、時を超えて交錯する男女の想いを描いています。単なる失踪事件の謎解きに留まらず、「待つ」という行為の意味を深く掘り下げた作品です。

逢はなくもあやしの内容と読みどころ

特徴1

失踪した恋人の謎を追う現代女性と、古代の女帝・持統天皇の「待つ」姿が交錯する物語。

特徴2

奈良・橿原という歴史ある土地を舞台に、時を超えた男女の想いが描かれる。

特徴3

「待つ」ことの意味を問いかけ、深い余韻を残すストーリー展開。

この本がおすすめの人

失踪した恋人を追う現代女性の物語に惹かれる方。歴史上の人物や伝説に興味がある方。人間の「待つ」という感情の深淵に触れたい方。坂東眞砂子氏の独特の世界観や、伝奇的な要素を含む作品を好む方におすすめです。また、奈良を舞台にした物語に興味がある読者にも手に取っていただきたい一冊です。

逢はなくもあやしの評判・口コミ

★★★☆ 3.5 (8レビュー)

楽天ブックスのレビューでは8件中3.5の評価を得ています。読者からは、現代の女性と持統天皇の物語が交錯する構成に興味を引かれたという声が見られます。また、坂東眞砂子氏ならではの、土俗的な雰囲気や「待つ」ことの意味を深く掘り下げた描写が印象的だという感想も寄せられています。一方で、展開の速さや、一部の描写について好みが分かれる可能性も示唆されています。

逢はなくもあやしの著者情報

坂東眞砂子氏は1958年、高知県生まれの小説家です。奈良女子大学卒業後、イタリアで建築やデザインを学びました。帰国後、児童文学でデビューし、1993年の『死国』で注目を集めました。その後、「死」と「性」を主題とした伝奇小説を多く発表し、1997年には『山妣』で第116回直木賞を受賞しました。その他、『桜雨』で島清恋愛文学賞、『曼荼羅道』で柴田錬三郎賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いています。本作『逢はなくもあやし』は、後に映画化された『朱花(はねづ)の月』の原案ともなっています。

逢はなくもあやしの出版社情報

集英社は、1925年に創業した日本の大手出版社です。「創意・自信・協調」を社是とし、漫画、文芸、ノンフィクション、ファッション誌など、幅広いジャンルの出版物を発行しています。特に漫画分野では、『週刊少年ジャンプ』などを中心に、世界的な人気作品を数多く生み出しています。文芸部門でも、数々の文学賞受賞作や話題作を送り出しており、多様な読者のニーズに応えるコンテンツを提供しています。本作『逢はなくもあやし』は、集英社文庫レーベルから刊行されています。

逢はなくもあやしを購入する前に確認したい情報

発売日は2011年08月、ISBNは9784087467369です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

逢はなくもあやしの書評まとめ

『逢はなくもあやし』は、現代の女性の恋人探しの旅が、古代の女帝の物語と重なり合う、幻想的で切ない長編小説です。坂東眞砂子氏の独特の世界観と、「待つ」ことの意味を深く問いかけるテーマに惹かれる読者におすすめの一冊と言えるでしょう。歴史や伝奇的な要素に興味がある方にも、新たな発見があるかもしれません。

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