【書評】みだれ髪|与謝野 晶子/今野 寿美|KADOKAWA

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明治から昭和にかけて活躍した日本の代表的な歌人、与謝野晶子の第一歌集『みだれ髪』が、現代語訳と解説を加えて角川文庫より刊行されています。本作は、晶子が与謝野鉄幹との出会いを経て、燃えるような情熱と大胆な女性の感情を詠み上げたことで知られ、近代短歌の金字塔として多くの文学者に影響を与えました。本版では、歌人・今野寿美による新版解説と現代語訳が収録されており、現代の読者にもその魅力を伝えています。

みだれ髪の基本情報

書名 みだれ髪
著者 与謝野 晶子/今野 寿美
出版社 KADOKAWA
発売日 2017年06月17日頃
ISBN 9784044002855
シリーズ 角川文庫
ジャンル 文庫
価格 440円(税込)
楽天ブックス評価 ★4.0(7件)

みだれ髪はどんな本?

与謝野晶子の処女歌集『みだれ髪』は、1901年に刊行され、当時の社会に大きな衝撃を与えました。収録されている歌は、恋愛感情や女性の官能を率直かつ情熱的に表現しており、「やは肌のあつき血汐に触れも見でさびしからずや道を説く君」などの歌は特に有名です。本角川文庫版では、原歌に加え、歌人である今野寿美による現代語訳が付されており、古典としての価値を保ちつつ、現代の読者にも親しみやすく工夫されています。また、晶子の同時代作品を集めた「みだれ髪拾遺」も所収されており、作品が生まれた背景や晶子の初期の創作活動をより深く理解できる構成となっています。

みだれ髪の内容と読みどころ

特徴1

与謝野晶子の情熱的な歌の世界を現代語訳で味わえる点です。当時の常識を打ち破るような、女性の感情をストレートに表現した歌の数々が、現代の言葉でより鮮明に伝わります。

特徴2

近代短歌の金字塔として、その後の文学に大きな影響を与えた歴史的価値を持つ作品である点です。恋愛や自己表現における女性の自立を歌い上げた晶子の革新性が読みどころです。

特徴3

本版には「みだれ髪拾遺」が収録されており、晶子の同時代作品を通して、彼女の初期の創作活動や作品が生まれた背景をより深く理解できる構成となっています。

この本がおすすめの人

この本は、日本の古典文学、特に短歌に興味がある方におすすめです。与謝野晶子の情熱的な歌の世界に触れたい方や、明治時代の女性の生き方や思想に興味を持つ方にも適しています。また、現代語訳が付されているため、古典文学に初めて触れる方や、短歌をより深く理解したいと考えている方にも読みやすい一冊と言えるでしょう。文学史における『みだれ髪』の重要性を学びたい学生や研究者にも有用です。

みだれ髪の評判・口コミ

★★★★ 4.0 (7レビュー)

与謝野晶子の『みだれ髪』は、その情熱的で革新的な内容から、刊行当時から賛否両論を巻き起こし、近代短歌に新たな地平を切り開いたと評価されています。現代においても、多くの読者から「恋愛エネルギーが噴出している」「女性の意思を肯定的に打ち出した歌集」といった感想が寄せられています。 特に、本角川文庫版のように現代語訳が付されているものについては、「難解な短歌が親しみやすく読める」と評価する声が見られます。 一方で、短歌の奥深さを感じつつも、現代語訳があってもなお「一筋縄ではいかない」と感じる読者もいるようです。 全体としては、与謝野晶子の代表作として、その文学的価値と現代における読みやすさが高く評価されています。

みだれ髪の著者情報

与謝野晶子(よさの あきこ)は、1878年大阪府堺市に生まれ、明治から昭和にかけて活躍した日本の歌人、作家、思想家です。本名は鳳志よう。 22歳の時に与謝野鉄幹と出会い、その恋を大胆に歌った処女歌集『みだれ髪』を1901年に刊行し、「情熱の歌人」として一躍有名になりました。 歌人としての活動のほか、日露戦争中に弟を案じて詠んだ詩「君死にたまふことなかれ」や、『源氏物語』の現代語訳でも知られています。 12人の子どもを育てながら、女性の自立や教育、社会問題についても積極的に発言し、多岐にわたる分野で活躍しました。 本書では、歌人の今野寿美が新版解説と現代語訳を担当しています。今野寿美は1952年東京生まれの歌人で、馬場あき子に師事し、角川短歌賞や現代短歌女流賞を受賞しています。

みだれ髪の出版社情報

KADOKAWAは、出版、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTechなど多岐にわたる事業を展開する総合エンターテインメント企業です。 1945年に創業された角川書店を前身とし、2014年に現在の株式会社KADOKAWAとして設立されました。 同社の文庫レーベルである角川文庫は1949年に創刊され、当初は近代日本文学や古典作品を中心に刊行していましたが、1970年代後半からは大衆路線へと転換し、日本の文庫市場に大きな影響を与えました。 現在も幅広いジャンルの作品を刊行しており、本書『みだれ髪』のような古典文学の復刊にも力を入れています。

みだれ髪を購入する前に確認したい情報

発売日は2017年06月17日頃、ISBNは9784044002855です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

みだれ髪の書評まとめ

与謝野晶子の『みだれ髪』は、近代短歌の歴史において重要な位置を占める作品であり、その情熱的な表現は現代においても多くの読者に新鮮な感動を与え続けています。本角川文庫版は、現代語訳と詳細な解説が付されているため、古典に不慣れな方でも安心して読み進めることができるでしょう。女性の感情や自己表現の先駆けとしての晶子の魅力を、この一冊で深く味わうことができるはずです。

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