演劇評論家・大笹吉雄氏による『日本現代演劇史(昭和戦前篇)』は、日本の現代演劇の歴史を詳細に紐解く大部のシリーズの一冊です。1990年に白水社から刊行された本書は、昭和戦前期の演劇界に焦点を当て、プロレタリア演劇の黎明期から戦時下の状況までを克明に記述しています。演劇研究者や演劇愛好家にとって、激動の時代における日本の演劇の姿を深く理解するための重要な資料となるでしょう。
日本現代演劇史(昭和戦前篇)の基本情報
| 書名 | 日本現代演劇史(昭和戦前篇) |
|---|---|
| 著者 | 大笹吉雄 |
| 出版社 | 白水社 |
| 発売日 | 1990年11月01日頃 |
| ISBN | 9784560032473 |
| ジャンル | エンタメ・ゲーム |
| 価格 | 19,800円(税込) |
日本現代演劇史(昭和戦前篇)はどんな本?
本書『日本現代演劇史(昭和戦前篇)』は、大笹吉雄氏がライフワークとして取り組む「日本現代演劇史」シリーズの一部であり、昭和戦前期の日本の演劇に特化してその歴史的変遷を追っています。 プロレタリア演劇前史から始まり、キリスト教や社会主義との関連、大逆事件以降の「冬の時代」といった社会背景と演劇の関わりを詳細に記述しています。 歌舞伎、新派、商業演劇、新劇、前衛劇など、演劇のあらゆる領域を網羅し、その変遷と問題点を多角的に考察する意欲的な通史として位置づけられています。
日本現代演劇史(昭和戦前篇)の内容と読みどころ
特徴1:昭和戦前期の演劇史を網羅
プロレタリア演劇の胎動から戦時下の演劇状況まで、激動の昭和戦前期における日本の演劇の全体像を詳細に描き出しています。
特徴2:幅広い演劇ジャンルへの言及
新劇だけでなく、歌舞伎、新派、商業演劇、軽演劇など、当時の多様な演劇形態を横断的に扱い、それぞれの相互関係や影響を考察しています。
特徴3:社会背景と演劇の関連性の深掘り
キリスト教や社会主義運動、大逆事件といった当時の社会情勢が演劇に与えた影響を分析し、演劇が時代を映す鏡であることを示しています。
この本がおすすめの人
この本は、日本の演劇史、特に昭和戦前期の演劇に興味を持つ研究者、学生、そして熱心な演劇愛好家におすすめです。演劇が社会や政治とどのように関わってきたかを知りたい方、特定の劇団や劇作家だけでなく、当時の演劇界全体の流れを体系的に学びたい方にとって、非常に価値のある一冊となるでしょう。また、詳細な資料に基づいた歴史研究を好む読者にも適しています。
日本現代演劇史(昭和戦前篇)の評判・口コミ
大笹吉雄氏の『日本現代演劇史』シリーズは、日本の演劇史研究における画期的な業績として広く認知されており、本書『昭和戦前篇』もその重要な一部です。 演劇評論家としての長年の経験と深い知見に基づいた記述は、専門家から高い評価を受けています。 通史の執筆が困難とされる現代において、多岐にわたる資料を渉猟し、演劇のあらゆる領域を網羅したその労作は、多くの読者から「今まで知らなかった演劇史上のエピソードを歴史の実体として読むことができる」と評価されています。 シリーズ全体として、日本の演劇研究に不可欠な文献と位置づけられています。
日本現代演劇史(昭和戦前篇)の著者情報
大笹吉雄(おおざさ よしお)氏は、1941年大阪府生まれの演劇評論家です。 早稲田大学第一文学部演劇科で郡司正勝に師事し、卒業後は歌舞伎雑誌『演劇界』編集部に勤務しました。 1975年にフリーの演劇評論家として独立し、1985年よりライフワークである『日本現代演劇史』の刊行を開始しました。 同シリーズの『明治・大正篇』でサントリー学芸賞を、また『花顔の人・花柳章太郎伝』で大佛次郎賞、『女優二代』で読売文学賞、『新日本現代演劇史』で河竹賞、『最後の岸田國士論』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝いています。 新劇、新派、歌舞伎、小劇場演劇と幅広い分野で評論活動を展開しています。
日本現代演劇史(昭和戦前篇)の出版社情報
白水社は、1915年(大正4年)に創業した日本の出版社です。 語学書や翻訳書の出版に強みを持ち、特にフランス語関連の書籍や、海外文学の紹介で知られています。 また、新人劇作家の登竜門として名高い「岸田國士戯曲賞」を主催するなど、演劇分野にも深く貢献しています。 『文庫クセジュ』や『新しい世界の文学』シリーズなど、学術的・文化的に価値の高い書籍を多数刊行しており、本書『日本現代演劇史』シリーズも、同社の文化・芸術分野における重要な出版物の一つです。
日本現代演劇史(昭和戦前篇)を購入する前に確認したい情報
発売日は1990年11月01日頃、ISBNは9784560032473です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
日本現代演劇史(昭和戦前篇)の書評まとめ
『日本現代演劇史(昭和戦前篇)』は、大笹吉雄氏による日本の演劇史研究の金字塔ともいえるシリーズの一冊であり、昭和戦前期の複雑な演劇状況を詳細かつ多角的に分析しています。演劇が社会や時代と密接に結びついていた時期の記録として、その資料的価値は非常に高く、専門家から一般の演劇愛好家まで、日本の演劇の深層に触れたいと考える読者にとって、読み応えのある一冊となるでしょう。


