【書評】内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)|岸俊光|ゆまに書房

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冷戦期の国際情勢を日本政府がどのように分析していたのか、その実態に迫る貴重な資料集『内閣調査室海外関係資料「焦点」』シリーズ。本書はその第22巻にあたります。元毎日新聞論説委員で、インテリジェンス研究の第一人者である岸俊光氏が監修・解説を手がけ、これまで一般には公開されてこなかった機密文書が、現代の研究者や歴史愛好家の手に届く形で復刻されました。当時の日本政府の視点から世界情勢を読み解く、学術的価値の高い一冊です。

内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)の基本情報

書名 内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)
著者 岸俊光
出版社 ゆまに書房
発売日 2022年04月
ISBN 9784843359334
ジャンル 人文・思想・社会
価格 22,000円(税込)

内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)はどんな本?

本書は、内閣官房内閣調査室(現・内閣情報調査室)が1963年から1972年にかけて作成した週報「焦点」を影印復刻した全36巻シリーズの第22巻です。当時、政府上層部のみに閲覧が許されていたこれらの報告書は、ソ連、中国、南北朝鮮、南北ベトナム、東欧諸国、ラテンアメリカなど、冷戦下で情報入手が困難だった地域の政治動向を詳細に分析したものでした。本巻では、昭和43年(1968年)5月13日から同年7月24日までの期間にわたる「焦点」第255号から第265号が収録されており、文化大革命やベトナム戦争など、激動する世界情勢に対する日本政府の認識を一次資料として知ることができます。

内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)の内容と読みどころ

特徴1

**政府の一次情報源を直接参照できる価値** 内閣官房内閣調査室が作成した機密文書「焦点」の復刻版であり、当時の日本政府が収集・分析した生の情報に触れることができます。

特徴2

**冷戦期の国際情勢を多角的に分析** ソ連、中国、ベトナムなど、冷戦下で情報が限られていた地域の政治・社会情勢について、公式報道から動向予測まで詳細に報告されており、冷戦史研究にとって極めて重要な資料です。

特徴3

**激動の1968年夏の日本政府の視点** 本巻がカバーする1968年5月から7月は、ベトナム戦争の激化や世界各地で社会運動が活発化した時期であり、当時の日本政府がこれらの事態をどう捉えていたかを知る手がかりとなります。

特徴4

**岸俊光氏による監修・解説** インテリジェンス研究の専門家である岸俊光氏が監修・解説を担当しており、資料の背景や意義について深い洞察を提供しています。

この本がおすすめの人

本書は、冷戦史や現代日本の外交史、情報機関の歴史に関心を持つ研究者や大学院生にとって特に有用な資料です。また、政治学、国際関係論、安全保障研究の専門家や、一次資料に基づいた歴史研究を志す方々にもおすすめできます。当時の日本政府のインテリジェンス活動や、激動する世界情勢に対する認識を深く掘り下げたいと考える読者にとって、不可欠な文献となるでしょう。

内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)の評判・口コミ

『内閣調査室海外関係資料「焦点」』シリーズは、一般の読者レビューが多数寄せられる性質の書籍ではありませんが、その学術的価値は高く評価されています。国立公文書館に所蔵されている貴重な資料を影印復刻したものであり、冷戦期の国際情勢や日本の情報活動を研究する上で不可欠な一次資料として、多くの大学図書館で所蔵されています。 研究者からは、これまでアクセスが困難だった政府の内部資料が体系的に公開されたことに対し、歴史研究の深化に貢献する重要な出版物であるという認識が示されています。

内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)の著者情報

岸俊光氏は1961年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、全国紙の学芸部論壇記者や論説委員として歴史問題などの取材に携わりました。2009年から2010年には米国ジョンズ・ホプキンズ大学の客員研究員として日米「密約」問題を調査。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科で博士(学術)を取得し、日本の非核政策研究で知られています。 現在は全国紙オピニオングループ部長委員、NPO法人インテリジェンス研究所特別研究員、一般社団法人アジア調査会常務理事・事務局長を務めるなど、インテリジェンス研究の第一人者として活躍しています。 著書に『核武装と知識人』『内調』などがあります。

内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)の出版社情報

ゆまに書房は1975年に東京都千代田区で創業された出版社です。 「ユマニスム(HUMANISME)」を出版理念とし、主に日本近世・近代史、日本近代文学関係の学術資料の復刻本を手がけてきました。 人文・社会科学系全般にジャンルを広げ、学術図書や教育図書の出版を通じて、貴重な歴史資料の保存と普及に貢献しています。 本書のような政府機関の一次資料の復刻は、同社の学術資料出版における重要な取り組みの一つです。

内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)を購入する前に確認したい情報

発売日は2022年04月、ISBNは9784843359334です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)の書評まとめ

『内閣調査室海外関係資料「焦点」(22)』は、冷戦期の国際情勢と日本の情報活動に関心を持つ研究者にとって、まさに宝の山と言えるでしょう。当時の日本政府が世界をどう見ていたのか、その詳細な記録は、現代の国際関係を理解する上でも示唆に富んでいます。専門性の高い資料集ですが、一次資料の持つ重みと、岸俊光氏の監修による信頼性は、歴史研究を深めたいと考える読者にとって、購入を検討する価値のある一冊です。

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