【書評】関流和算書大成(3冊組)(第1期)|東アジア数学史研究会|勉誠社

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関流和算書大成(3冊組)(第1期) 9784585104407 勉誠社 パッケージ画像

江戸時代に日本で独自に発展した数学「和算」は、その独創性と奥深さで知られています。中でも関孝和を始祖とする「関流和算」は、和算の中心的な学統として大きな影響を与えました。本書『関流和算書大成(3冊組)(第1期)』は、この関流和算の全貌を体系的に概観できる唯一の基礎的資料『関算四伝書』を影印刊行したものであり、和算史研究のみならず、日本文化史研究においても極めて貴重な資料として注目されます。

関流和算書大成(3冊組)(第1期)の基本情報

書名 関流和算書大成(3冊組)(第1期)
副題 関算四伝書
著者 東アジア数学史研究会
出版社 勉誠社
発売日 2008年02月
ISBN 9784585104407
ジャンル 科学・技術
価格 113,300円(税込)

関流和算書大成(3冊組)(第1期)はどんな本?

本書は、和算家・戸板保佑(1708〜1784)によって編纂された『関算四伝書』を、広く研究に活用できるよう影印・刊行したシリーズの第1期(3冊組)です。 『関算四伝書』は、関孝和に始まる「関流和算」を体系的に整理・編纂した唯一の資料であり、当時の非常に高度な数学的成果、例えば記号代数学の達成などが詳細に記録されています。 また、算術だけでなく、度量衡や軍事技術、農政など、当時の社会と密接に関わる応用分野の資料も含まれており、多角的な視点から江戸時代の科学技術と文化を考察するための基礎資料となっています。

関流和算書大成(3冊組)(第1期)の内容と読みどころ

特徴1

江戸時代に花開いた日本独自の数学「和算」の中でも、特に重要な学統である関流和算の全貌を体系的に伝える唯一の基礎的資料『関算四伝書』を、現存する全507冊(全511冊)にわたって影印収録しています。

特徴2

記号代数学の達成など、当時の日本における最先端の数学的成果が詳細に記録されており、和算が到達した高度なレベルを直接確認することができます。これは、世界数学史における和算の位置づけを再評価する上でも重要な意味を持ちます。

特徴3

本書には、算術的な内容だけでなく、度量衡、軍事技術、農政といった当時の社会生活や技術と結びついた資料も含まれています。これにより、数学史研究にとどまらず、江戸時代の科学技術史や文化史、社会経済史といった幅広い分野の研究に貢献します。

この本がおすすめの人

この書籍は、和算史、東アジア数学史、日本科学史、日本文化史を専門とする研究者や大学院生にとって、不可欠な一次資料となるでしょう。また、江戸時代の学術や文化に関心を持つ歴史家、図書館や研究機関の専門家にも推奨されます。特に、関流和算の具体的な内容やその歴史的背景を深く掘り下げたいと考える読者に最適な一冊です。

関流和算書大成(3冊組)(第1期)の評判・口コミ

『関流和算書大成』シリーズ全体は、その学術的価値の高さが広く認められており、2011年度には日本数学会出版賞を受賞しています。 これは、和算研究における本シリーズの重要性と貢献が、学術界から高く評価されている証と言えるでしょう。専門家からは、和算史研究における稀覯書であり、歴史的・学術的価値を有する資料として位置づけられています。 一般の読者レビューは少ないものの、その学術的な権威は確立されており、和算研究の進展に不可欠な資料として認識されています。

関流和算書大成(3冊組)(第1期)の著者情報

本書の編纂は「東アジア数学史研究会」が担当しています。この研究会は、東アジアの数学史、特に和算に関する学術的な調査・研究を目的として活動していると考えられます。本書の基となっているのは、江戸時代の和算家である戸板保佑(1708-1784)が編纂した『関算四伝書』です。戸板保佑は仙台藩士で、関流和算を学び免許皆伝を得た後、晩年にかけて関流和算を体系的に整理したこの大叢書の編集に専念しました。

関流和算書大成(3冊組)(第1期)の出版社情報

勉誠社は、2021年に設立された出版社で、前身である勉誠出版株式会社(1967年創業)の事業を継承しています。 主に文学、語学、歴史、考古学、美術史、図書館学といった人文学系の学術書や専門書の企画・編集・出版・販売を手がけています。 長年にわたり、学術的価値の高い資料の刊行に注力しており、特に歴史や文化に関する専門性の高い書籍を多数出版することで、研究者や専門家からの信頼を得ています。

関流和算書大成(3冊組)(第1期)を購入する前に確認したい情報

発売日は2008年02月、ISBNは9784585104407です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

関流和算書大成(3冊組)(第1期)の書評まとめ

『関流和算書大成(3冊組)(第1期)』は、江戸時代の和算、特に「関流」の貴重な一次資料を現代に伝える画期的な出版物です。日本独自の数学文化の深奥に触れ、その歴史的・学術的意義を再認識するための決定版と言えるでしょう。和算史研究の第一線に立つ研究者や、日本文化史における科学技術の側面を探求する方にとって、この上ない研究基盤を提供する一冊です。

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