【書評】天使のおそれ|グレゴリー・ベイトソン/メアリー・キャサリン・ベイトソン/星川 淳|岩波書店

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グレゴリー・ベイトソンと娘メアリー・キャサリン・ベイトソンによる遺作『天使のおそれ』が、星川淳氏の翻訳で岩波文庫から刊行されます。本書は、デカルトの二元論を超え、自然と精神の統合を目指したグレゴリー・ベイトソンの晩年の思索を収めたものです。サイバネティクスの理論を駆使し、「聖」や「美」といった領域を再定義しようとした試みは、科学知の限界を見据え、倫理と結びついた世界の認識のあり方を深く探求しています。科学と人間精神の交錯点に光を当てる本書は、現代においてもなお、多くの示唆を与えてくれるでしょう。

天使のおそれの基本情報

書名 天使のおそれ
副題 聖なるもののエピステモロジー
著者 グレゴリー・ベイトソン/メアリー・キャサリン・ベイトソン/星川 淳
出版社 岩波書店
発売日 2026年08月20日頃
ISBN 9784003860502
シリーズ 岩波文庫 青N604-5
ジャンル 文庫
価格 1,650円(税込)
楽天ブックス評価 ★4.0(1件)

天使のおそれはどんな本?

『天使のおそれ』は、文化人類学者でありサイバネティシストでもあるグレゴリー・ベイトソンが、晩年に娘メアリー・キャサリン・ベイトソンと共に探求した「聖なるもの」に関する思索をまとめた遺作です。デカルト的な二元論を乗り越え、自然と精神を統合する新たな一元論の構築を目指しました。本書では、サイバネティクスの理論的枠組みを用いながら、人間が「天使も恐れて立ち入らぬ」とされてきた「聖」や「美」といった領域を、科学知の限界を超えて再定義しようと試みています。メタファーの論理を通じて、倫理と結びついた世界の認識のあり方を探る、ベイトソン哲学の集大成とも言える一冊です。翻訳は星川淳氏が担当しています。

天使のおそれの内容と読みどころ

特徴1

デカルトの二元論を超え、自然と精神を統合する新たな一元論の構築を目指す、ベイトソンの晩年の思索。

特徴2

サイバネティクスの理論を援用し、「聖」や「美」といった領域を再定義しようとする革新的な試み。

特徴3

科学知の限界を見据え、倫理と結びついた世界の認識のあり方をメタファーの論理で探求する遺作。

この本がおすすめの人

「天使のおそれ」は、科学と人文科学の境界領域に興味を持つ読者におすすめです。特に、グレゴリー・ベイトソンの思想に触れたい方、サイバネティクスやシステム理論に関心のある方、そして「聖」や「美」といった概念を新たな視点から考察したいと考えている方に適しています。また、哲学、人類学、認知科学といった分野の研究者や学生にとっても、示唆に富む一冊となるでしょう。科学的知見と倫理的な問いを結びつけ、世界の認識のあり方を深めたいと願う読者にとって、新たな発見があるはずです。

天使のおそれの評判・口コミ

★★★★ 4.0 (1レビュー)

グレゴリー・ベイトソンの遺作である『天使のおそれ』は、その難解さゆえに、多くの読者から深い思索を促す一冊として評価されています。特に、科学と精神、倫理といったテーマを横断するベイトソンの視点は、現代社会における認識のあり方を問い直すきっかけを与えると評されています。一部の読者からは、その思想の深遠さから「AI時代の今こそ読まれるべき」といった声も聞かれます。また、過去の版では入手困難であった時期もあり、復刊を望む声も寄せられていました。本書は、ベイトソンの晩年の思索に触れる貴重な機会となるでしょう。

天使のおそれの著者情報

グレゴリー・ベイトソン(1904-1980)は、イギリス出身の人類学者、社会科学者、言語学者、サイバネティシストです。父は遺伝学者のウィリアム・ベイトソン。文化人類学者のマーガレット・ミードは元妻であり、娘のメアリー・キャサリン・ベイトソンも文化人類学者です。主な著作に『精神の生態学』『精神と自然』などがあります。統合失調症のダブルバインド理論や、システム理論、エコロジーといった分野で革新的な業績を残しました。本書は、娘メアリー・キャサリン・ベイトソンが編纂した遺作です。

天使のおそれの出版社情報

岩波書店は、1913年創業の日本の総合出版社です。人文科学、社会科学、自然科学の分野で質の高い学術書を出版しており、岩波文庫、岩波新書、広辞苑などで広く知られています。創業以来、「広く、深く、真実を」という理念のもと、知の継承と社会への貢献を目指しています。本書のような学術的・思想的な深みを持つ書籍の刊行は、岩波書店の出版活動の根幹をなすものです。

天使のおそれを購入する前に確認したい情報

発売日は2026年08月20日頃、ISBNは9784003860502です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

天使のおそれの書評まとめ

『天使のおそれ』は、グレゴリー・ベイトソンが晩年に娘と共に探求した、科学と精神、そして「聖なるもの」への思索を収めた遺作です。サイバネティクスの理論を駆使し、人間の認識のあり方を深く掘り下げる本書は、現代社会における知のあり方を問い直すきっかけを与えてくれるでしょう。難解ながらも、その思索の深さは多くの読者に刺激を与え、新たな視点をもたらす一冊です。

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