インド哲学の中でも特に専門的な分野として知られる「新ニヤーヤ学派」に焦点を当てた研究書、『インド新論理学派研究序説』。日本語文献ではこれまで単独で深く掘り下げられることが少なかったこの学派の思想を、名古屋大学名誉教授である和田壽弘氏が長年の研究成果をもとに解説しています。インド哲学、特に論理学や認識論に関心を持つ読者にとって、その深遠な世界への貴重な手引きとなる一冊です。
インド新論理学派研究序説の基本情報
| 書名 | インド新論理学派研究序説 |
|---|---|
| 著者 | 和田 壽弘 |
| 出版社 | 春秋社 |
| 発売日 | 2022年02月10日頃 |
| ISBN | 9784393112809 |
| ジャンル | 人文・思想・社会 |
| 価格 | 22,000円(税込) |
インド新論理学派研究序説はどんな本?
本書は、14世紀にインドで確立された「新ニヤーヤ学派」(ナヴィヤ・ニヤーヤ学派)の哲学的特徴を、事物の関係性を捉えるための独自の述語体系に注目して解き明かす専門書です。インド哲学の六派であるニヤーヤ学派とヴァイシェーシカ学派の伝統を受け継ぎながらも、仏教が姿を消した後のインドで独自の発展を遂げた新ニヤーヤ学派の思想を、豊富な図式とサンスクリット語テキストの翻訳を交えながら詳細に解説しています。従来のニヤーヤ学派との違いや、原因と結果といった論理関係の分析に用いられる術語の概念が、体系的に示されています。
インド新論理学派研究序説の内容と読みどころ
特徴1
日本語文献で単独で扱われることが少なかった新ニヤーヤ学派の思想を、体系的に深く掘り下げている点が挙げられます。
特徴2
事物の関係における特有の述語の使われ方に着目し、その複雑な論理体系を図式化して説明することで、難解な概念の理解を助けています。
特徴3
サンスクリット語テキストの翻訳も収録されており、原典に基づいた厳密な研究アプローチが示されています。
この本がおすすめの人
本書は、インド哲学、特に論理学や認識論を専門とする研究者や大学院生に特におすすめです。また、新ニヤーヤ学派の思想に関心を持つ上級者や、日本語でこの分野の専門書を探している読者にも適しています。インドの古典思想における論理的思考の発展を深く理解したい方や、哲学的な分析手法に関心がある方にも新たな視点を提供するでしょう。
インド新論理学派研究序説の評判・口コミ
『インド新論理学派研究序説』は、その専門性の高さから、主に学術的な関心を持つ読者層に評価されています。オンライン書店では、本書の内容紹介が詳細に掲載されており、新ニヤーヤ学派という専門分野に特化した日本語文献としての価値が強調されています。 読者レビューの数は多くありませんが、インド哲学研究者や専門家からは、これまで日本語でアクセスしにくかった新ニヤーヤ学派の思想を体系的に解説した貴重な一冊として認識されていると考えられます。
インド新論理学派研究序説の著者情報
著者である和田壽弘氏は、1954年生まれ。名古屋大学文学部を卒業後、名古屋大学大学院で学び、インドのプーナ大学でPh.D.を取得、名古屋大学で博士(文学)の学位も取得しています。名古屋大学文学部助手、助教授、教授を経て、現在は名古屋大学名誉教授を務めています。 インド哲学、特に新ニヤーヤ学派を専門とし、国内外で研究活動を展開。1994年に日本印度学仏教学会賞、2008年に鈴木学術財団特別賞、2016年には中村元東方学術賞を受賞するなど、その学術的功績は高く評価されています。 英語での著書も複数あり、国際的な研究者としても知られています。
インド新論理学派研究序説の出版社情報
春秋社は、1918年創業の老舗出版社で、「考える愉しさを、いつまでも」をモットーに、哲学、思想、宗教、歴史、芸術、音楽など、人文科学系の専門書や学術書を数多く刊行しています。 特にインド哲学や仏教関連の書籍には定評があり、この分野の重要な研究成果を世に送り出してきました。本書『インド新論理学派研究序説』も、同社の学術出版における長年の実績と専門性を象徴する一冊と言えるでしょう。
インド新論理学派研究序説を購入する前に確認したい情報
発売日は2022年02月10日頃、ISBNは9784393112809です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
インド新論理学派研究序説の書評まとめ
『インド新論理学派研究序説』は、インド哲学の中でも特に高度な論理学を展開する新ニヤーヤ学派に特化した、日本語では貴重な専門研究書です。著者の長年の研究に基づく詳細な解説と図式化された論理分析は、この分野の理解を深めたい研究者や意欲的な学習者にとって、必携の一冊となるでしょう。その専門性と価格から、広く一般向けというよりは、特定の学術的関心を持つ読者に強く推奨されます。


