『世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派』は、20世紀初頭から第二次世界大戦期にかけての西洋美術における重要な潮流、特にドイツ表現主義と社会派の動向に焦点を当てた一冊です。美術史家である千足伸行氏が責任編集を務め、小学館の壮大な美術全集シリーズの一巻として刊行されました。この巻は、激動の時代に生まれた多様な芸術運動を網羅的に紹介し、当時の社会情勢と芸術表現の密接な関係を深く掘り下げています。
世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派の基本情報
| 書名 | 世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派 |
|---|---|
| 著者 | 千足 伸行 |
| 出版社 | 小学館 |
| 発売日 | 1995年03月17日頃 |
| ISBN | 9784096010266 |
| シリーズ | 小学館版 世界美術大全集 |
| ジャンル | ホビー・スポーツ・美術 |
| 価格 | 30,800円(税込) |
世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派はどんな本?
本書は、ヴァシリー・カンディンスキーを中心とする「青騎士」や、エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーらが結成した「ブリュッケ」といったドイツ表現主義の主要グループを詳述しています。また、パウル・クレー、オスカー・ココシュカといった個々の画家の活動にも光を当てています。さらに、ジョージ・グロスやオットー・ディックスに代表される新即物主義、アメリカ社会派、ディエゴ・リベラやダビッド・アルファロ・シケイロスによるメキシコ壁画運動など、社会的メッセージを強く帯びた美術運動も紹介。アンリ・ルソーに代表される素朴派の作品も取り上げ、19世紀末から20世紀半ばにかけての多様な美術表現を包括的に捉えています。対象地域はドイツを中心にヨーロッパ全域からアメリカ、メキシコに及び、絵画だけでなく建築や彫刻も含む多角的な視点で構成されています。
世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派の内容と読みどころ
特徴1:ドイツ表現主義の深掘り
カンディンスキーの「青騎士」やキルヒナーの「ブリュッケ」など、ドイツ表現主義の主要な潮流と代表的な画家たちの作品を詳細に解説し、その思想的背景に迫ります。
特徴2:社会派美術の包括的紹介
ドイツの新即物主義、アメリカ社会派、メキシコ壁画運動といった、社会的なメッセージを強く打ち出した美術運動を網羅的に取り上げ、その歴史的・文化的意義を考察します。
特徴3:素朴派の芸術性への注目
アンリ・ルソーをはじめとする素朴派の画家たちを表現主義や社会派と並列で紹介することで、既存の美術史の枠にとらわれない多様な芸術の価値を提示しています。
この本がおすすめの人
この本は、20世紀初頭の西洋美術、特にドイツ表現主義や社会派美術に関心がある方に最適です。また、カンディンスキーやクレー、ルソーといった特定の画家の作品世界を深く知りたい方、美術が社会や時代とどのように関わってきたかを学びたい研究者や学生にもおすすめできます。美術全集として網羅的な内容を求める方や、高品位な図版で作品を鑑賞したい方にも満足いただけるでしょう。
世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派の評判・口コミ
『世界美術大全集 西洋編』シリーズの一巻として、本書は美術史における重要な時代と運動を網羅的に扱っている点で評価されています。シリーズ全体が高水準の図版を誇り、最新の研究成果が盛り込まれていると評されており、美術愛好家や研究者にとって貴重な資料となっています。 個別のレビューでは、カンディンスキーの作品理解には解説が不可欠であると感じる一方で、パウル・クレーの作品にはより親しみやすさを感じるという声も見られます。 ドイツ表現主義だけでなく、社会派絵画や素朴派まで幅広いテーマを扱っている点が、この時代の美術を多角的に理解する上で役立つと認識されています。
世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派の著者情報
千足伸行氏は、1940年東京生まれの美術史家であり、成城大学名誉教授、広島県立美術館館長を務めています。 東京大学文学部を卒業後、TBSを経て国立西洋美術館に勤務。1970年には西ドイツ政府給費留学生としてミュンヘン大学に留学し、ドイツ・ルネサンス美術を学びました。 ヨーロッパ近代美術、特に世紀末美術を専門とし、多くの展覧会企画にも携わっています。 著書には『クリムト作品集』『フェルメール原寸美術館』など多数あり、本書『世界美術大全集 西洋編』の編集委員としてもその専門知識を発揮しています。
世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派の出版社情報
小学館は、1922年創業の日本の大手出版社です。 長年にわたり、児童書から学習参考書、文芸書、実用書、そして美術全集に至るまで幅広い分野の書籍を刊行してきました。特に『世界美術大全集 西洋編』は、小学館創立70周年記念企画として1992年から1997年にかけて刊行された、西洋美術の美術全集です。 先史時代から現代までの美術遺産を地球規模で集大成することを目指し、各巻には当時の最新研究成果と高精細な図版が多数掲載されており、「世界最高水準の図版を誇る画集」と評されています。 本書もその一環として、美術史における重要な一時代を深く掘り下げた内容となっています。
世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派を購入する前に確認したい情報
発売日は1995年03月17日頃、ISBNは9784096010266です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
世界美術大全集 西洋編26・表現主義と社会派の書評まとめ
本書は、20世紀初頭の西洋美術における表現主義と社会派という二つの大きな潮流を、千足伸行氏の編集のもと、小学館の高品質な美術全集としてまとめた貴重な一冊です。激動の時代に生まれた芸術が、いかに社会や人間の内面を映し出したかを、豊富な図版と詳細な解説で追体験できます。この時代の美術に興味を持つ方、あるいは美術史を体系的に学びたい方にとって、深く読み込み、長く手元に置きたい資料となるでしょう。


