昭和初期の日本政治史を深く掘り下げる上で貴重な史料として知られる『政友特報(昭和8年版)』は、戦前の主要政党である立憲政友会が発行していた日刊の機関紙を復刻したものです。歴史学者の西垣晴次氏と地方史学者の丑木幸男氏が監修を務め、芙蓉書房出版より刊行されました。当時の政治状況や社会の動きを、政党内部の視点から詳細に伝える本書は、研究者だけでなく、近代日本の政治に関心を持つ読者にとっても重要な一次資料となるでしょう。
政友特報(昭和8年版)の基本情報
| 書名 | 政友特報(昭和8年版) |
|---|---|
| 著者 | 西垣晴次/丑木幸男 |
| 出版社 | 芙蓉書房出版 |
| 発売日 | 2001年07月 |
| ISBN | 9784829502860 |
| ジャンル | 人文・思想・社会 |
| 価格 | 82,500円(税込) |
政友特報(昭和8年版)はどんな本?
本書は、1933年(昭和8年)に立憲政友会が発行していた日刊の機関紙「政友特報」を復刻したものです。この「政友特報」は、1992年に群馬県の旧家から大量に発見され、日本の近代化と政党の関わりを解明する上で極めて貴重な史料として注目されました。月刊の機関誌「政友」と比較して、より直接的かつ抑制の少ない論調で、当時の政治情勢や党内の動き、社会の出来事を詳細に伝えています。全3巻からなり、当時の政治家の活動や地域社会との関係を具体的に知るための手掛かりが豊富に収められています。
政友特報(昭和8年版)の内容と読みどころ
特徴1
戦前の主要政党である立憲政友会の内部資料であり、当時の政治状況や党の動向を一次情報として詳細に把握できる点です。
特徴2
月刊誌「政友」では見られない、より直截的な表現や、紙幅の関係で割愛された情報が掲載されており、当時の生々しい政治の空気を伝える貴重な記録となっています。
特徴3
地方史研究者である丑木幸男氏が監修に加わっていることから、中央政治だけでなく、地方における政党活動や地域社会との関わりについても新たな視点を提供する可能性を秘めています。
この本がおすすめの人
本書は、日本の近代政治史、特に戦前の政党政治に関心のある研究者や学生に特におすすめです。また、地方史や地域社会における政治の役割を深く探求したい方、一次史料に基づいた歴史研究に携わる方にとっても、その価値は計り知れません。昭和初期の社会情勢や人々の暮らしを、政治の動きと関連付けて理解したい一般の歴史愛好家にも、新たな発見をもたらす一冊となるでしょう。
政友特報(昭和8年版)の評判・口コミ
『政友特報(昭和8年版)』は、その学術的価値の高さから、主に専門の研究者や図書館、研究機関で評価されています。発見された経緯自体がニュースとなり、日本の近代史研究における貴重な一次資料として位置づけられています。一般的な読者レビューは多くありませんが、専門家からは、当時の政党の日常的な活動や情報伝達のあり方を具体的に示す資料として、その重要性が指摘されています。特に、月刊誌では見られない詳細な情報が、当時の政治状況を多角的に分析する上で不可欠であるとの評価が見られます。
政友特報(昭和8年版)の著者情報
西垣晴次(にしがき せいじ)氏は、1929年東京生まれの歴史学者です。東京文理科大学史学科を卒業後、群馬大学名誉教授、目白大学教授、日本学術会議会員などを歴任し、2013年に逝去されました。専門は日本宗教史ですが、地方史運動にも尽力されました。 主な著書に『ええじゃないか 民衆運動の系譜』『神々と民衆運動』などがあります。 丑木幸男(うしき ゆきお)氏は、1944年東京都生まれの地方史学者で、国文学研究資料館・総合研究大学院大学名誉教授です。東京教育大学文学部史学科で日本史学を専攻し、アーカイブズ学や日本近代史を専門としています。 近代地方政治史の研究にも携わり、本書の監修者としてその専門知識が活かされています。
政友特報(昭和8年版)の出版社情報
芙蓉書房出版は、1993年に設立された出版社です。 東京都千代田区に本社を置き、歴史、社会科学、軍事、教育など多岐にわたるジャンルの書籍を企画・編集・出版しています。 特に、学術書や専門性の高い資料の刊行に力を入れており、歴史研究に資する貴重な資料の復刻にも積極的に取り組んでいます。2024年には「出版梓会新聞社特別賞」を受賞するなど、その出版活動は高く評価されています。
政友特報(昭和8年版)を購入する前に確認したい情報
発売日は2001年07月、ISBNは9784829502860です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
政友特報(昭和8年版)の書評まとめ
『政友特報(昭和8年版)』は、戦前の日本の政治と社会を深く理解するための、まさに「生きた」史料です。当時の政党の息遣いや情報戦の一端を垣間見ることができ、歴史研究者にとっては必携の一冊と言えるでしょう。また、近代日本の政治史に関心を持つ一般の読者にとっても、教科書では得られない多角的な視点を提供し、新たな発見と考察を促すきっかけとなるでしょう。


