密教美術、特に曼荼羅の研究は、その深遠な思想と複雑な図像から、専門家にとっても奥深い領域です。本書『続 インド・チベット曼荼羅の研究』は、長年にわたりこの分野を探求してきた田中公明氏による最新の研究成果をまとめた一冊。チベット仏教圏で発見された古作の曼荼羅から、現代に受け継がれる砂曼荼羅の製作実態までを網羅し、その図像解析と成立年代を詳細に解明しています。アジアの伝統文化への理解を深めるだけでなく、日本の密教美術の根源に迫る、学術的価値の高い内容となっています。
続 インド・チベット曼荼羅の研究の基本情報
| 書名 | 続 インド・チベット曼荼羅の研究 |
|---|---|
| 著者 | 田中 公明 |
| 出版社 | 法藏館 |
| 発売日 | 2023年10月27日頃 |
| ISBN | 9784831877512 |
| ジャンル | 人文・思想・社会 |
| 価格 | 22,000円(税込) |
続 インド・チベット曼荼羅の研究はどんな本?
本書は、インド・チベットにおける曼荼羅の多様な側面を深く掘り下げた研究書です。チベット仏教圏で発見された貴重な古作曼荼羅の図像を詳細に分析し、その成立年代を解き明かしています。また、現代にまで受け継がれる砂曼荼羅の製作現場を調査し、その実態を報告。初期密教から胎蔵曼荼羅、金剛界曼荼羅、後期密教に至るまで、各時代の曼荼羅が持つ意味や変遷を多角的に考察しています。特に、日本の密教美術における両界曼荼羅の源流を探る視点も盛り込まれており、アジア全体の密教美術史における本書の位置づけを明確にしています。カラー口絵16頁や英文要旨、索引も付されており、専門的な研究資料としても充実した内容です。
続 インド・チベット曼荼羅の研究の内容と読みどころ
特徴1:チベット仏教圏における古作曼荼羅の図像解析と成立年代の解明
西夏・元時代のシルクロード密教や、トンワトゥンデン、胎蔵五仏の成立など、歴史的・図像学的な視点から曼荼羅の起源と発展を深く考察しています。
特徴2:現代に伝わる砂曼荼羅製作の実態調査
アムド地方のラジャ寺やシャキュン寺における砂曼荼羅製作の現状を詳細に報告し、伝統文化が現代にどのように息づいているかを紹介しています。
特徴3:日本の密教美術「両界曼荼羅」の源流探求
アジアの伝統文化を見直すだけでなく、日本の密教美術の根幹をなす両界曼荼羅の源流をインド・チベットに求める視点は、日本仏教研究者にとっても重要な読みどころです。
この本がおすすめの人
本書は、インド・チベット仏教美術や密教学に関心のある研究者や学生に特におすすめです。特に、曼荼羅の図像学、歴史、成立過程について深く学びたい方や、日本の密教美術の源流に関心を持つ方にとって、貴重な知見を提供するでしょう。また、チベット文化やアジアの宗教美術に興味があり、専門的なアプローチで理解を深めたい読者にも適しています。高度な学術内容を含むため、ある程度の予備知識を持つ読者層が、より内容を深く享受できる一冊と言えます。
続 インド・チベット曼荼羅の研究の評判・口コミ
本書は、密教学や仏教美術の専門分野における田中公明氏の長年の研究成果をまとめたものであり、学術的な評価が高いと考えられます。一般の読者レビューは多く見られませんが、専門書を扱う書店や学術機関のデータベースでは、その内容の専門性と網羅性が評価されていることがうかがえます。特に、チベット仏教圏の曼荼羅に関する詳細な調査と図像解析は、この分野の研究者にとって重要な資料として認識されているようです。 前著『インド・チベット曼荼羅の研究』の続編として、さらなる知見を提供するものとして注目されています。
続 インド・チベット曼荼羅の研究の著者情報
田中公明(たなか きみあき)氏は、1955年福岡県生まれの仏教学者、チベット仏教学者です。東京大学文学部で印度哲学を専攻し、同大学大学院博士課程を満期退学しました。その後、東方研究会専任研究員を経て、現在は公益財団法人中村元東方研究所専任研究員を務めています。 2008年には東京大学より文学博士の学位を取得。ネパールや英国オックスフォード大学への留学経験も持ち、密教や曼荼羅、インド・チベット・ネパール仏教に関する著書・訳書は60冊以上、論文は約130編に上ります。 主な著書には『インド・チベット曼荼羅の研究』(法藏館)や『図説チベット密教』(春秋社)などがあり、密教学研究の第一人者として知られています。
続 インド・チベット曼荼羅の研究の出版社情報
法藏館は、慶長7年(1602年)創業の長い歴史を持つ京都の出版社です。 仏教書専門出版として知られ、特に浄土真宗の仏教書を基点に、多くの宗派や学問的立場に拠る仏教書全般を出版しています。 近年では、仏教の枠にとらわれず、思想・哲学・歴史、さらには社会・教育・医療・福祉・生死といった現代的なテーマにも積極的にジャンルを広げています。 「法蔵を開き、功徳の宝を施さん」という創業の精神のもと、仏教を中核とした精神文化を育む出版を心がけ、学術的な専門書から一般向けの文庫まで幅広い書籍を刊行しています。
続 インド・チベット曼荼羅の研究を購入する前に確認したい情報
発売日は2023年10月27日頃、ISBNは9784831877512です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
続 インド・チベット曼荼羅の研究の書評まとめ
本書『続 インド・チベット曼荼羅の研究』は、密教学者である田中公明氏による、インド・チベット曼荼羅に関する最新かつ詳細な研究成果をまとめた一冊です。古作曼荼羅の図像解析から現代の砂曼荼羅製作まで、多岐にわたる視点から曼荼羅の深奥に迫ります。専門的な内容ではありますが、日本の密教美術の源流にも触れるため、仏教美術史や密教学に関心のある研究者や学生にとって、必携の文献となるでしょう。この分野の専門知識を深めたい読者にとって、非常に価値のある一冊として検討に値します。


