【書評】日本新劇全史 第二巻|大笹 吉雄|白水社

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日本新劇全史 第二巻 9784560094259 白水社 パッケージ画像

白水社から2020年9月に刊行された『日本新劇全史 第二巻』は、演劇評論家・大笹吉雄氏によるライフワークの重要著作です。本書は、第二次世界大戦の終戦から1960年代半ばまでの激動の時代における日本の新劇の変遷を克明に記録しています。敗戦後の思想表現の自由化から、共産党の影響、三大劇団の隆盛、そして小劇場運動の萌芽まで、この時期の新劇界が経験したダイナミックな動きを、豊富な資料と独自の視点から描き出しています。

日本新劇全史 第二巻の基本情報

書名 日本新劇全史 第二巻
副題 昭和二十年〜昭和四十年
著者 大笹 吉雄
出版社 白水社
発売日 2020年09月01日頃
ISBN 9784560094259
ジャンル エンタメ・ゲーム
価格 33,000円(税込)

日本新劇全史 第二巻はどんな本?

『日本新劇全史 第二巻』は、昭和20年(1945年)から昭和40年(1965年)までの20年間にわたる日本の新劇史を詳細に綴った作品です。敗戦による表現の自由の獲得から、占領下の政治的影響、共産党の影響下での左翼勢力の台頭、そして俳優座、民芸、文学座といった「三大劇団」が新劇界を牽引する様子が描かれます。経済状況の好転と共に新進劇作家が登場し、安保闘争の嵐の中で不条理演劇の上演や、寺山修司、清水邦夫といった後の旗手たちのデビュー、さらには唐十郎に代表される小劇場運動の活発化までを網羅しています。豊富な劇評や資料を駆使し、同時代性を共有しながら記された貴重な証言記録として、当時の演劇界の熱気と変化を伝えています。

日本新劇全史 第二巻の内容と読みどころ

特徴1

敗戦後の新劇界における思想表現の自由化と、政治的影響下の動向を詳述。

特徴2

俳優座、民芸、文学座の「三大劇団」が牽引した黄金期と、新進劇作家の登場を描写。

特徴3

安保闘争、不条理演劇、小劇場運動の勃興など、激動の時代における演劇界の変化を記録。

この本がおすすめの人

・日本の演劇史、特に新劇の歴史に関心のある研究者や学生。 ・戦後から高度経済成長期にかけての文化・社会運動を演劇という側面から理解したい方。 ・現代演劇のルーツを探り、その変遷をたどりたい演劇ファン。 ・大笹吉雄氏の演劇評論に触れ、その深い洞察と分析を学びたい読者。

日本新劇全史 第二巻の評判・口コミ

『日本新劇全史 第二巻』は、演劇評論家・大笹吉雄氏の長年の研究成果が結実した著作として、演劇史研究者や熱心な演劇ファンから高く評価されることが予想されます。特に、戦後から1960年代半ばという、日本の新劇が大きく揺れ動き、多様な表現が模索された激動の時代を詳細に記録している点が注目されます。豊富な資料に基づき、当時の劇団、作家、俳優たちの活動や、社会情勢との関わりを丁寧に分析しているため、この時代の演劇を深く理解するための必読文献となるでしょう。読者からは、その網羅性と、著者の同時代人としての視点が、貴重な証言として受け止められると考えられます。

日本新劇全史 第二巻の著者情報

大笹吉雄氏は、1941年生まれの日本の演劇評論家です [2, 17]。早稲田大学で演劇を学び、卒業後は演劇出版社に勤務した後、フリーの演劇評論家として活動を開始しました [2, 12]。ライフワークである『日本現代演劇史』シリーズでサントリー学芸賞、大佛次郎賞、読売文学賞、河竹賞、芸術選奨文部科学大臣賞など、数々の権威ある賞を受賞しています [2]。本書『日本新劇全史 第二巻』は、その集大成ともいえる著作であり、明治以降の新劇史を辿る壮大なシリーズの一部です [2, 5]。長年にわたり、新劇を中心に幅広い演劇分野を評論し、その歴史と発展に深く貢献してきました。

日本新劇全史 第二巻の出版社情報

白水社は、1915年創業の歴史ある出版社で、特に語学書やフランス文学の分野で高い評価を得ています [1, 3, 7]。「白水」という社名は、中国の神泉に由来し、知的な探求心を象徴しています [3]。同社は、新人劇作家の登竜門である岸田國士戯曲賞を主催するなど、演劇界とも深い関わりを持っています [3]。『日本新劇全史』シリーズは、白水社が長年培ってきた人文・芸術分野における専門性と、質の高い出版物を送り出してきた実績を背景に刊行された、演劇史研究における重要な著作と言えるでしょう [1, 3, 7]。

日本新劇全史 第二巻を購入する前に確認したい情報

発売日は2020年09月01日頃、ISBNは9784560094259です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

日本新劇全史 第二巻の書評まとめ

『日本新劇全史 第二巻』は、戦後から高度経済成長期にかけての日本の新劇が辿った複雑でダイナミックな軌跡を、演劇評論家・大笹吉雄氏が詳細に記録した貴重な一冊です。当時の社会情勢と密接に絡み合いながら展開した演劇界の変遷を、豊富な資料と深い洞察で読み解いており、演劇史に関心のある読者にとっては、この時代の理解を深めるための必読書となるでしょう。価格は高めですが、その内容は、演劇研究者や熱心なファンにとって、計り知れない価値を持つと考えられます。

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