【書評】仏教からみた「後生の一大事」|小川 一乗|法藏館

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仏教における「後生の一大事」という深遠なテーマを、仏教学者である小川一乗氏がわかりやすく解説した一冊です。法藏館から1996年に刊行された本書は、蓮如上人が強調したこの概念を、大乗仏教の根幹をなす「空」と「縁起」の思想に基づいて紐解き、現代を生きる私たちが死後の生、そして現在の生をどう捉えるべきかについて、深い洞察を与えてくれます。

仏教からみた「後生の一大事」の基本情報

書名 仏教からみた「後生の一大事」
著者 小川 一乗
出版社 法藏館
発売日 1996年10月25日頃
ISBN 9784831886187
ジャンル 人文・思想・社会
価格 374円(税込)

仏教からみた「後生の一大事」はどんな本?

本書は、浄土真宗において最も根本的かつ緊急の宗教的課題とされる「後生の一大事」について、仏教の視点から解説するものです。一般には死後の行き先の問題と理解されがちですが、真宗学や仏教思想史の研究においては、単なる来世観にとどまらない多層的な意味を持つ概念として重要視されています。小川一乗氏は、大乗仏教の空と縁起の思想を踏まえ、念仏者の実例を交えながら、後生への正しい理解を促します。死後の世界だけでなく、現在の生のあり方をも問う実存的な意義が、平易な言葉で説かれています。

仏教からみた「後生の一大事」の内容と読みどころ

特徴1

蓮如上人が強調した「後生の一大事」が、単なる死後の世界だけでなく、地獄と極楽の両義を含む多層的な概念として、仏教思想史的に深く掘り下げて解説されている点です。

特徴2

大乗仏教の根幹である「空」と「縁起」の思想を基盤に、後生への正しい理解を促す解説が展開されており、仏教の深遠な世界に触れることができます。

特徴3

抽象的な教義に留まらず、念仏者の具体的な生き方や実例を通して、後生の問題がどのように受け止められ、解決されるのかが示されており、読者自身の生き方にも通じる示唆が得られます。

この本がおすすめの人

浄土真宗の教えに興味がある方、仏教が説く死後の世界や来世観について深く知りたい方、人生の終末や死生観について思索を深めたい方におすすめです。また、仏教哲学や思想に関心のある学生や研究者にとっても、この重要な概念を理解するための入門書として役立つでしょう。

仏教からみた「後生の一大事」の評判・口コミ

本書は、仏教専門出版社である法藏館から刊行されており、その内容の専門性と信頼性がうかがえます。特定の読者レビューは多く確認できませんでしたが、仏教学の第一人者である小川一乗氏による著作であることから、仏教研究者や真宗の教えを学ぶ人々にとって、このテーマに関する信頼できる解説書として評価されていると考えられます。

仏教からみた「後生の一大事」の著者情報

小川一乗(おがわ いちじょう)氏は、1936年北海道生まれの日本の仏教学者、文学博士、真宗大谷派の僧侶です。大谷大学文学部を卒業後、同大学院博士課程を満期退学。大谷大学名誉教授であり、元大谷大学学長、元真宗大谷派教学研究所所長を務めました。専門はインド仏教学で、2021年には第55回仏教伝道文化賞を受賞するなど、その功績は高く評価されています。主な著書に『空性思想の研究』『大乗仏教の根本思想』などがあります。

仏教からみた「後生の一大事」の出版社情報

法藏館は、京都市下京区に本社を置く老舗の仏教系出版社です。慶長7年(1602年)創業の仏教書肆・丁子屋の流れを汲み、400年以上の歴史を持ちます。浄土真宗の仏教書を基点に、多くの宗派や学問的立場に拠る仏教書全般を出版しており、特に真宗大谷派とのつながりが深いことで知られています。近年は、仏教の枠組みにとらわれず、思想・哲学・歴史、さらには社会・教育・医療・福祉などの分野にも積極的にジャンルを広げ、精神文化を育む出版を志向しています。

仏教からみた「後生の一大事」を購入する前に確認したい情報

発売日は1996年10月25日頃、ISBNは9784831886187です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

仏教からみた「後生の一大事」の書評まとめ

『仏教からみた「後生の一大事」』は、蓮如上人の教えの中心にある「後生の一大事」という概念を、大乗仏教の深い思想的背景とともに理解するための貴重な一冊です。仏教学者である小川一乗氏による平易かつ丁寧な解説は、専門知識がない読者にもこの重要なテーマを深く考えるきっかけを与えてくれるでしょう。仏教の死生観に関心を持つ方や、人生の意味を問い直したい方にとって、示唆に富む読書体験となるはずです。

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